2010.07.14
前回 ,概ね,級数計算は終わったって書いたんだけど。
字詰めの文字ボックスの計算を書いといて,字送りの計算を書かなかったことに気付いたので。
今回はそれを書いておこうと思う。
EDICOLORの場合はとっても簡単。
字送りに「−1級」とか「+2級」って入力すればいい。
QuarkXPressだと,ミリで入力できる(「−0.25mm」とか「+0.5mm」とか)から,字送りをミリに換算してその数値を入力すればOK!
では,InDesignやIllustratorでは…
これが結構厄介かもしれないので,詳しく書いておこう。
InDesignやIllustratorで,文字をベタ送りにする場合,基本的に「カーニング」を「和文等幅」に設定するよね。

これで20級の字送り20歯になるわけだ。
じゃあ,前回の例のように,20級の文字を字送り19歯で送る計算はどういう計算なのか?
前述の20級の文字を1歯分字詰めするということは,19÷20=95%,つまり20級の文字を5%詰める計算になるんだけど。
その計算をする時には,em(欧文フォントで『M』の文字幅を一辺とする正方形のこと。和文フォントだと全角のこと)の数値を覚えておかなければならない。
和文1文字のemの数値は1000。
つまり,20級であろうが,30級であろうが,和文1文字のemは全て1000なのね。
ということは。
1000emの5%分(=50em)だけ詰めれば,20級の文字を文字送り19歯で送ることができるわけなのだ。
この計算で出た数値を,「トラッキング」に入力すれば,無事20級の1歯詰めが出来上がるというわけよ。
分かった?娘たちd(^-^)
計算式にするとすれば。
19(字送りの歯数)÷20(文字の級数)×1000−1000=−50em

だよ。
覚えといてね!
反対に,字送りを文字級数より大きくする場合でも。
例えば,20級の文字を24歯で字送りするなら。
24(字送りの歯数)÷20(文字の級数)×1000−1000=200em

ねっ,同じ計算で答えが出るっしょ?
(字送りの歯数)÷(文字の級数)×1000−1000
この公式(?)は,必ずメモφ(.. )るように(^_^;
さて,次回からは,実際に組版をしていく手順を書いていこうと思う。
1年後くらいには,フォーマットを組めるようになってもらうために(^_-)-☆
順を追って…
書いて行く予定でありんすので,ちゃあんと着いて来いよ!!
んで,早く,お父さん&お母さんから巣立っておくれ>^_^<
ちなみに,今回の「例文」はいい言葉ねっとより抜粋させていただきましたぁ!
2010.07.01
今回は,ベタ送りではない字送りの計算について書いてみよう。
ベタ送りではない字送りをするパタンと言えば,仮想ボディに比べて実ボディが小さい書体の,級数より1級分(あるいは0.5級分)マイナスした字送りで字詰めする組み方が,社内での組版の中では一番事例が多いかな。
っていうわけで。
その場合の文字ボックスの大きさを計算してみよう。
20級の文字を字送り19歯で1行に10字,歯送り30歯で4行(20Q→19H,10J,30H,4L)を例とする。
20級でも字送りが19歯なら19歯×10字で47.5ミリだろう…と思いがちだが。
文字が20級であることを忘れてはいけない!
この場合の計算は,20級+19歯×9字で47.75ミリになる。
それが,30歯で4行なので。
横27.5ミリ×縦47.75ミリの文字ボックスが必要である。

(中でも「やってみせ」が一番しなければならないことである。
けど,なかなかできない難題でもある。
且つ,粗忽者の私なのに。
「やってもぉた!(>_<)」ってことまで。
「いつもと違うけど『梅酒サワー』がやるからには何か意味があるんだろう」
って思われることがあって(・0☆)
真似されたり,スルーされたり……
信頼を裏切ってばかりで申し訳ない(^┰^;)ゞ
山本五十六の言葉には,他にも。
「話し合い,耳を傾け,承認し,任せてやらねば,人は育たず」とか。
「やっている,姿を感謝で見守って,信頼せねば,人は実らず」とか。
「苦しいこともあるだろう
云い度いこともあるだろう
不満なこともあるだろう
腹の立つこともあるだろう
泣き度いこともあるだろう
これらをじっとこらえてゆくのが 男の修行である」
〔男女平等の時代にあるまじき言葉かもしれんけど。
ニュアンスは理解できる。
……ま,私は男じゃないが,仕事の仕方が『男』って言われるし^_^;
じっとこらえていく,などというのは,超苦手分野だけど(__;)
んでもって。
ブラックボックス化の世の中だけど。
過程や理屈を理解してもらうのに費やす時間は,
これから先の仕事を考えるにあたっても,
人を育てるにあたっても,
とても大切なことだと思うわ。
コピペで何でも済ませてしまわれないように目を光らせないと……〕とか。
数々の,勉強になる語録がある。
年齢を重ねるにつれ。
後輩が増えるにつれ。
責任が重くなるにつれ。
繰り返し反芻する機会が増える語録たちである。)
逆に,見出しやタイトルなどでは,わざと字間を広げて組む場合もある。
40級の文字を半角(全角の半分,2分と同じ《欧文スペースとは意味が違うので注意!》)アキで6文字だと。
この場合も,行の最初と最後に半角が入らないことを忘れないように!

(何にしても,人を動かそう《それは言動に限らず【心】も含め》と思ったら,
先ずは自分が動かなきゃ,何も始まらないってことだべ)
また,文字に変倍(縦横の比率が違う拡大や縮小のこと)をかけて組む場合もある。
30級の文字に90%の長体(長1とも言う《ちなみに長2は長体80%》)をかけて10文字組む場合は。
(縦組みの場合は平体90%《平1とも言う》で考えてね!)
単に0.9を掛けるだけでいいので計算は楽チン♪だ。

(時々,疲れ切ってめんどくさくなって。
丸投げしてしまいたくなることも…(__))
どんな文字組もベタ送りで済むなら簡単なんだが,そうは問屋が卸さないので(;^_^A
頑張って計算できるようになりましょうね!
つっても。
実は。
InDesignには。
「内容にフレームを合わせる」とか。
その上。
文字ボックスのハンドルをダブルクリックすると,「フレームをテキストに合わせてくれる」とか(参照:InDesignの勉強部屋)。
計算などできなくても,的確な文字ボックスが作れる,とっても便利な機能が搭載されている。
頭爆発させなくても,アプリケーションの機能をフルに使いこなせれば,誰でも簡単に,正しい文字組はできるようになるのよ!
頑張って級数計算をするか。。
アプリケーションを使いこなせるようになるか。。
どちらが先か?
頑張れ!次女(≧▽≦)
さあ,概ね,級数計算は終わったので,次回は何にしようかな?
まだまだ,勉強は続くだぜ。
頑張れ!次女(≧▽≦)
2010.06.18
さて,級数計算の続きを書いてみよう。
1行の文字ボックスの計算の次は,2行以上の計算方法だが…
その場合,級数って言葉以外に,歯送りっていう言葉も知っておいた方がいい。
歯送りとは,行送りとも言い,行頭から次の行頭までの距離のことを言う。
そして,行と行との間を行間と言う。
この歯の計算なんだが。
これが本当にありがたいことに,級数と同じく,1歯=0.25ミリである。
つまり,歯送りの計算も級数計算と同じく,0.25を掛けるか,4で割ればいい。
んじゃ,何で「級」じゃなくて「歯」なのかと言うと。
これも写植の頃の名残りで,写植機の歯車が1歯分動くと印字位置が0.25ミリ動くという仕組みになっていたことから,行の送りの単位を「歯」と呼ぶようになった…らしい。
(ちなみに,「歯」ではなく,「H」という当て字で表現されることが多い。
20歯なら『20H』と書く。)

さて,まずは20級の文字10字を,送り30歯で2行入力する(指示原稿には「20Q,10J,30H,2L」って書かれていることが多い)場合の文字ボックスの大きさを計算してみよう。
20級が10字をミリに換算すると,20×0.25×10=50ミリ。
それを,30歯で1行プラスするということは,30×0.25=7.5ミリ。
最初の1行が5ミリなので,行の総サイズは5+7.5=12.5ミリ。
つまり,横書きなら,横50ミリ,縦12.5ミリの文字ボックスが必要となる。

…のだが。
文字の級数がすべて同じなら,それは全く問題なく,上記の計算で大丈夫なんだが…
字送りと違って,歯送りの計算には,思わぬ落とし穴がある。
何故なら,歯送りには,いくつかの基準があるからだ。
同級数の文字列では,その違いが分からないので,1行目と2行目の級数を変えて紹介してみよう。
すべて,1行目が16Q・12文字,2行目が12Q・16文字,歯送りが20Hとする。
左右の幅は,1行目が16×0.25×12=48ミリ,2行目が12×0.25×16=48ミリで同じ。
さて,ボックスの大きさは??
歯送りの基準が,上記と同じ,文字の下(縦書きでは文字の左)の場合

歯送りの基準が,文字のセンターの場合

歯送りの基準が,文字の上(縦書きでは文字の右)の場合

欧文ベースラインっていう基準は,日本語のみの組み版には使わないけど。
ま,万が一,その基準で日本語を組む場合は,文字の下基準と同じ計算でいいよ。
ただし!!文字位置が違ってくるからね(汗

(ちなみに,「海」は小学2年生で.「梅」は小学4年生で習う漢字である…
んでもって,今回の例文のその後に,どういう文章が続くかというと。
「いたいものである。
字画を変えられると運勢も変わっちまう気がするぜ,ったく(`ε´)」
である(;^_^A)
ね!
それぞれ数値が違うでしょ?
ドキュメントの歯送りの基準がどこなのかを把握して計算をしないと(って言うか,クライアントさんが,どこを基準に原稿を出しているのかを理解しないと!),運勢,じゃなく…
レイアウトが変わってしまうから,気をつけましょうね!
さて,次回は。
ベタ送り(級数通りの計算で事足りる文字組)じゃない級数計算を予定しとりやす!
どんどん,ややこやしくなってくる,組版プチ講習(笑
kiyoちゃんもにゃんごろうも,ちゃんと着いて来いよ!(o^-')b
2010.06.04
前々回, 級数 について書いた時に,級数は計算がしやすくてとっても便利だと書いたが。
組版っていうお仕事にとっては,級数計算がしやすいということは本当にありがたいことだ。
計算がしやすいと何故便利なのか?
組版用のアプリケーションというのは,ワープロソフトのように,新規書類を作れば文字を入力できる,ってものではなく。
文字ボックスと呼ばれる,文字を入力するための枠が必要で。
例えば,20級の文字を10文字1行入力するには,5mm×10=50ミリのボックスを作成しなければいけない。

それ以下の大きさだと,当然文字は入り切らないし。

かといって,適当に大きくして入力していくと,書類上に,むやみやたらに文字ボックスが重なって,収拾がつかなくなる。

お仕事ですから!
きちんとした数値で,文字ボックスを作成するためには,ちゃんと級数計算ができなきゃならない。
万が一,ポイントで文字を組もうと思ったら,ポイントをインチに変換し,さらにミリに計算し直すっていう,めんどくさいことになってしまう。
(そりゃ,もちろん,ポイントをミリに換算すればいいんだけどね…
けど,端数が……(/_;) )
だから,日本人にとって,文字の単位が級数であるってのは,とってもありがたいことなのだ。
横書きでは左から右へ,縦書きでは上から下への文字の,中心から中心までを字送りと言う。

字送りが級数どおりの数値の(文字と文字を詰めたり,間を空けたりしない)場合(ベタ送りと言う),その1行分の文字ボックスの大きさは,文字数×級数で計算する。
これが,級数計算の基本である。
じゃあ,次に,2行以上の計算方法に行ってみよう!
って思ったんだが…
長くなるので,次回のテーマ,ということで……
バトンのエントリーは,後ほど(^^ゞ
2010.05.11
さて,書体の次は,文字のサイズについて書いてみよう。
文字のサイズの単位には色々あるが,おおまかに分けて,ポイントと級が使われることが多い。
ポイント(=P)の方はインチが基本になっているのに対し,級は日本語独特の単位で,簡単にミリに換算出来る,日本人にはとってもありがたい単位である。
級というのは,もともと写植で使われていた,レンズの大きさを表す単位である。
(ちなみに…
写植っていうのは,写真植字の略語。
写植機を使って文字を印画紙やフィルムに印字して,版下を作るお仕事のこと。
写植機には多くのレンズが組み込まれていて,ネガ文字盤を透過させて,文字などを拡大・縮小したり,縦長・横長にしたり,斜体にしたりして,印字していた…らしい)
級は,欧文の場合は別だが,和文なら,基本,漢字でも平仮名でも約物でも,同じ計算が成り立つ。
1級=0.25ミリ四方
つまり,10級なら2.5ミリ四方
20級なら5ミリ四方と,端数が出なくてとっても計算がしやすい便利な単位なのだ。
(1ミリの4分の1であることから,「Quarter」のイニシャルを取った「Q」を当て字にすることが多い。
つまり,20級なら『20Q』と書く。)
ま,そんな級数で組むことはないけど,分かりやすいので,100級を例にとってみよう。
文字が100級で1字だと,100Q=100×0.25=25ミリ角。
もっと簡単に計算するとすれば。
100Q=100÷4=25ミリ角。

その周りに文字から左右天地それぞれ1ミリずつ空けて四角の囲みを墨罫で入れるなんて時の計算だって。
囲みの大きさは,25ミリ+1ミリ+1ミリで,27ミリの四角を描けばいい。

小学校の低学年で習う計算で充分事が足りるわけだ。
また,すでに印刷されている文字の級数を調べる時だって,ミリから換算すればとっても分かりやすい。
ただ,少しだけ知っておかなければならないのは,文字にはボディってものがあるってこと。
文字は,正方形のスペースの中にデザインされるんだけど。
その正方形いっぱいで作られているわけではなくて,そこから少し余裕をもって作られるわけ。
何故かっていうと,いっぱいいっぱいの大きさで作ってしまったら,隣の文字同士がくっついてしまうから。
その外側の正方形のスペースを仮想ボディと言い,実際に文字が接する内側の正方形を字面と言う。
そして,その仮想ボディの大きさが級数と呼ばれる部分である。

この字面は,書体に寄って大きさが異なるので,同じ級数でも,小さく見えたり,大きく見えたりする。

これを知らずに,級数を調べようとしても。
書体によって,違う大きさだと勘違いしてしまうことにもなるかもしれない。
その上,ひらがなと数字,漢字では大きさが違うように見える。

一応,社内では級数表ってなポジフィルムを作って,それを印刷物の上に乗せて文字の大きさを調べるんだけど。
時々,ひらがな一文字のみで調べている子がいて,苦笑する。
それは無理だべ(;^_^A
そういう時は,必ず,数文字単位で調べましょうね!kiyoちゃん!

そんな,級数計算の毎日に,頭使い過ぎて眠れない“次女”と。
まだ,計算三昧を味わってない“三女”のために。
次回は,級数計算の初級編をお送りしよう!
(あくまでも予定であって,決定ではないので,あしからず(^^;)
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