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2010.06.18

さて,級数計算の続きを書いてみよう。
1行の文字ボックスの計算の次は,2行以上の計算方法だが

その場合,級数って言葉以外に,歯送りっていう言葉も知っておいた方がいい。
歯送りとは,行送りとも言い,行頭から次の行頭までの距離のことを言う。
そして,行と行との間を行間と言う。

この歯の計算なんだが。
これが本当にありがたいことに,級数と同じく,1歯=0.25ミリである。
つまり,歯送りの計算も級数計算と同じく,0.25を掛けるか,4で割ればいい。

んじゃ,何で「級」じゃなくて「歯」なのかと言うと。
これも写植の頃の名残りで,写植機の歯車が1歯分動くと印字位置が0.25ミリ動くという仕組みになっていたことから,行の送りの単位を「歯」と呼ぶようになったらしい。
(ちなみに,「歯」ではなく,「H」という当て字で表現されることが多い。
 20歯なら『20H』と書く。)




さて,まずは20級の文字10字を,送り30歯で2行入力する(指示原稿には「20Q,10J,30H,2L」って書かれていることが多い)場合の文字ボックスの大きさを計算してみよう。

20級が10字をミリに換算すると,20×0.25×10=50ミリ。
それを,30歯で1行プラスするということは,30×0.25=7.5ミリ。
最初の1行が5ミリなので,行の総サイズは5+7.5=12.5ミリ。

つまり,横書きなら,横50ミリ,縦12.5ミリの文字ボックスが必要となる。




…のだが。
文字の級数がすべて同じなら,それは全く問題なく,上記の計算で大丈夫なんだが

字送りと違って,歯送りの計算には,思わぬ落とし穴がある。

何故なら,歯送りには,いくつかの基準があるからだ。

同級数の文字列では,その違いが分からないので,1行目と2行目の級数を変えて紹介してみよう。

すべて,1行目が16Q・12文字,2行目が12Q・16文字,歯送りが20Hとする。
左右の幅は,1行目が16×0.25×12=48ミリ,2行目が12×0.25×16=48ミリで同じ。

さて,ボックスの大きさは??

歯送りの基準が,上記と同じ,文字の下(縦書きでは文字の左)の場合




歯送りの基準が,文字のセンターの場合




歯送りの基準が,文字の上(縦書きでは文字の右)の場合




欧文ベースラインっていう基準は,日本語のみの組み版には使わないけど。
ま,万が一,その基準で日本語を組む場合は,文字の下基準と同じ計算でいいよ。
ただし!!文字位置が違ってくるからね(汗




(ちなみに,「海」は小学2年生で.「梅」は小学4年生で習う漢字である
  んでもって,今回の例文のその後に,どういう文章が続くかというと。
  「いたいものである。
   字画を変えられると運勢も変わっちまう気がするぜ,ったく(`ε´)」

  である(;^_^A)



ね!
それぞれ数値が違うでしょ?

ドキュメントの歯送りの基準がどこなのかを把握して計算をしないと(って言うか,クライアントさんが,どこを基準に原稿を出しているのかを理解しないと!),運勢,じゃなく
レイアウトが変わってしまうから,気をつけましょうね!
さて,次回は。
ベタ送り(級数通りの計算で事足りる文字組)じゃない級数計算を予定しとりやす!

どんどん,ややこやしくなってくる,組版プチ講習(笑

kiyoちゃんにゃんごろうも,ちゃんと着いて来いよ!(o^-')b


関連タグ:級数 組版 


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